『愛犬との幸せなさいごのために』を読んで感じたこと

我が家の永遠の末っ子王子・真赭(ますほ)の遺骨を手元から手放したのが2023年の春・3月

そこから1年して、少し前に出ていた『愛犬との幸せなさいごのために : 必ずくるお別れのときに後悔しない知識と心構え』を読むタイミングがあり、書評というか感じたことを。
(アイキャッチ含め書影を写真で載せようかと思ったけど、よくよく考えたら著作権法に触れるので、書影含めた詳細は出版社のサイトで確認して欲しい)

出版社の紹介文はこう。

6頭の愛犬を看取り、多くの飼い主に寄り添った著者による、終末期の過ごし方や看取りなどについて語った1冊。最後まで犬らしい終わりを迎えさせてあげるために何をすべきか。愛犬家必読!

河出書房新社
愛犬との幸せなさいごのために :俵森 朋子|河出書房新社 愛犬との幸せなさいごのために 6頭の愛犬を看取り、多くの飼い主に寄り添った著者による、終末期の過ごし方や看取りなどについて語った1冊。最後まで犬らしい終わりを迎え...
河出書房新社 「愛犬との幸せなさいごのために」書籍ページより

年齢としては比較的若めだったけれど末っ子王子を見送って、彼の犬生の後半にやってきたことに後悔しなかったわたしとしては「ああ、そうだよね」という、答え合わせのような感じの内容。

だけど、これから見送りを体験する人にとっては「愛犬家必読」と言われてもちょっとしんどいと思うかもしれない。

しんどいかもしれないけど、ウチのコを見送ることは動物と暮らしていたらほぼ100%やってくること。
(ものすごく高齢の人がパピーから迎える場合や病気や事故で動物を置いていく可能性もゼロじゃないけど、飼い主が動物を見送る方が圧倒的に多いはず)

だからこそ、この本に限らずでもいいから、自分なりの心構えをしておくことは必要だなと改めて思う。

個人的に答え合わせのような内容だったけど、この本を読んだことで知識の層としてはひとつ増えたと思うし、棺や骨壷、祭壇、納骨の「あ、こんな方法もあるんだ」という情報が得られたのは読んだからこそ。

永遠の末っ子王子の遺骨は、実家の庭の片隅になんちゃって樹木葬として埋葬したのだけど、書籍の中では庭ではなく鉢植えにする方法が紹介されていて。

まだしばらくは実家は存在しているだろうけど、両親亡き後は引き継ぐ人間がいないのも事実なので、お兄ちゃん王子は鉢植えにしてみようかなと思ったりもする。
(鉢植えは鉢植えで、わたしが元気な間という期間限定間はある)

もちろん見送りの前段階には、闘病もあるだろうし、病気にならなかったとしても肉体としての老いは避けて通れないから介護があるかもしれない。
見送った後は残された飼い主や同居動物の心の問題が待っている。

わたし自身も、我が家の王子たちの闘病も介護も体験するのはこれから。
末っ子王子は闘病や介護といった長期間の体験をわたしにさせてくれなかった。今振り返ると、それはそれでよかったんだとは思うけども。

闘病、看取り、心構えといったキーワードは、動物と暮らす人にとってはなるべく見たくないもの。
でも見たくないから見ない、ではなくて、気持ちの余裕があるうちに、そのキーワードに触れても心が立て直せるうちに、軽くでいいから向き合っておくのがいいのかな、と思う。

余談だけど、メインの犬に関する活動ではゆくゆくはこのテーマも取り扱っていきたい…とも思っている(グリーフケアの前段階的な感じとして)

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