我が家のパートナーわんこ・王子たちは、3頭とも漢字表記の名前をつけている(2024年現在)
その名前はすべて色の名前(和名)からつけていて、そのせいか高確率で「読めない」「書けない」「変換できない」とも言われる。
この「読めない」「書けない」「変換できない」は、それを見越した上で、でもやっぱり「このコにはこれ!」という飼い主であるわたし意図がある。
あるのだけど、病院やサロンでのカルテ作成などではちょっとご迷惑をおかけしているのも事実。
なかなか他では聞かない名前だからか、その由来もよく聞かれて。
我が家の王子たちの名付けとそこにたどり着いた話を改めて振り返ってみた。
元々、最初から「色の名前からつけよう」と思っていたわけではなく。
「我が家に来たところから、このコとわたしの暮らしがスタートする」と考えていたから、わたしが名付けをしようと思っていて。
(犬舎にもよるだろうけれど、我が家の王子たちの出身犬舎はずっとのお家が決まるまでは仮の名前をオーナーさんからつけられる)
加えて、
「なるべくなら巣立った他のわんこたちと同じ名前じゃない方がいいな」
「病院やサロンで同じ響きの名前のわんこがたくさんいるとわからなくなるかな」
という思いもあって。
犬舎に歴代の出身わんこの名前を教えてください、というところから、我が家の王子たちの名付けプロジェクトがスタート。
そして、変更した新しい名前をすべて控えてないからわかる範囲で…ともらった巣立ったわんこたちの名前リストは、結構な確率でカタカナ名(例えば、アラン)
後、意外と和名…というか、日本語の名前(例えば、さつき、さくら)もそこそこ。
もちろん、犬舎でつけられた仮の名前をそのまま採用する人もいるけれど、それら歴代の名前リストを見ていたら、動物病院でも呼ばれても被らない&日本らしい(ダックスの原産国はドイツだけど)響きの名前がいいな、というところに落ち着いて。
結果、最終的に行き当たったのが色名辞典、数ある中でも和色大辞典だったという話。
日本の色の名前はとても多くて。
『赤』ひとつとっても、真紅、深紅、洋紅、紅、茜…などなど。
些細な色の違いを表現する言葉の多さ。そして、響きの美しさ。
改めて和色辞典を眺めると、知らない色の表現も多くて、それはそれで悩ましかったのだけど。
その中から、気になる単語を拾っておいて、より気になるものを残していって。
最後は、お迎えするコの写真と見比べて、実際に呼んでみて、しっくりくるものを。
そんな作業を経て、我が家の王子たちの名前は決まりました。
最初のコ、お兄ちゃんは『蘇芳(すおう)』(写真右)
次に迎えたコ、弟分は『真赭(ますほ)』(写真左)
真赭が旅立った後、迎えた三男坊は『纁(そい)』(写真中央)
蘇芳は『花蘇芳(はなずおう)』という植物の名前が語源。
3〜4月に紅色から赤紫色の花を咲かせる、中国原産のお花。我が家へのお迎え時期がちょうど3月だったことと響きが一番しっくりきたため決定。
真赭は、蘇芳と並べた時の字面やバランスを考えながら、和名辞典をひっくりかえして決定。
wikiだと読み方違いがいくつか出てくるのだけど、響きが一番しっくりきたもので。
そして纁は、上2頭のお兄ちゃんたちと並べた時に兄弟だと感じられることを前提に。
3つめともなるとなかなか名前に良さそうな字面がなくて、響きでは絞り込めたものの、字面ですごく悩んだ思い出。
(もし仮に4代目を迎えたとしたら、もうこの和色縛りでの名前はつけられないかもしれない…)
3頭とも色としては赤系なのだけど、そこは実は狙っていなくて。
響きと字面でしっくりくるものを選んだ結果、そうなっただけ。
名前は言霊であり、一番短い呪
昔から、名前は言霊であり、一番短い呪であると言われてきた。
平安時代とか戦国時代とかに成人前と成人後で名前が違うのはそんな背景もあるから。
だからこそ、もうこれ以外はありえない!という言葉に出会うまで、いろんな辞書や本ひっくり返して、ネットでさらって。
特に蘇芳は最初のコだからなおさら時間がかかって、犬舎のオーナーさんから「仮の名前で血統書出しちゃうよ」といわれたくらい。笑
でも、それだけ時間をかけて決めたからこそ、3頭とも他の名前なんてありえないくらい、いろんな意味で思い入れの深い名前になっている。
そして、そんな名前にこめた想いを改めて見直す、出会い直す機会をお届けするのが
北欧古代文字ルーンを使ったお名前リーディングのセッション。
振り返って記事にしたとおり、かなりこだわってつけた王子たちの名前だけれど、それはどちらかというとわたしの「他と被りの少ない、ウチのコのための名前」の思いが強い。
でも、ルーンのお名前リーディングで名前を読み解くと、わたしが意図したものとはまったく別の領域で、わたしと王子たちとの関係性や無意識下で求めているもの、見出しているものが見えてくる。
それがまた、ウチのコへの愛しさを増やし、自覚するきっかけになる…そんなふうに思っていたりする。