先日、ものすごく久しぶりに(何年かぶりに)フラワーリースを作るワークショップを開催した。
実は、プリザーブドフラワーのアレンジメントのディプロマ持ちだったりする。
一時期、母の日やクリスマスなどイベントに合わせたアレンジメントを作るレッスンをやったり、完全オーダーでの制作・販売もしていたり。
でも、やってみた結果。
作ることは好きだけど作りたい時に作りたいものを作る方があってるな、とレッスンやオーダーは大々的にやるのは辞めてしまった…という経緯があって。
(イベントに合わせて、なるべく余所様と被らないデザインを考え続ける、生み出し続ける…のに疲れちゃった、というのもある)
今回は、せっかくなら誰かと一緒に作ったら楽しいかな、と企画したもの。
プリザーブドフラワーといえば、カラフルなローズたちが代表格。
でも、ディプロマ取得過程やオーダー含めいろいろ作ってみた結果、自分の部屋に飾るにはあんまりカラフルな色味じゃない方が心地いい。
色味が多いと、なんだか疲れてしまう。
ある程度の色数を…というなら、同系色の濃淡の方が心地いいし、色味もぱきっとした原色や鮮やかな色よりもちょっと落ち着いたカラーの方が心地がいい。
季節やイベントに合わせた華やかなアレンジも素敵だな、と思うけれど。
飾れる期間が一年のうちの数日とかではなくて、ナチュラルな空間に馴染む、通年通して飾って心が楽しむものを。
そう考えて、今まで作ったアレンジをひとつひとつ思い出して。
最終的に我が家に飾るならこれ!と行き着いたのが、シンプルなあじさいのみで作るリース。
プリザーブドフラワーのあじさいって、生花以上にカラフル。
ビビッドなオレンジやイエロー、ピンクや深い赤や青といったカラーもある。
でも、我が家のインテリアに馴染んで長く飾りたいなと思ったのは、写真のような落ち着いたグリーンベースに少しだけグラデーションカラーが入ったもの。
ちなみに、ワークショップに参加してくれたお友達は、ライムロゼという淡いグリーンとピンクのグラデーション。
こちらもインテリアの邪魔をしない、でもわたしが選んだカラーよりは華やかな色合い。
ワークショップなので、あじさいのワイヤリング(プリザーブドフラワーは生花と違って茎がないものがほとんどなので、まずは茎となるワイヤーの下処理をするところからスタートする)とパーツとなるあじさいの束をいくつか作るところから。
パーツができたら、綺麗な円形になるように、リースベースがあじさいでふんわり隠れるように配置して、グルーで留めていく。
あじさいって小さくきゅっとまとめようと思えばいくらでも小さくまとめられてしまえるので、リースベースに配置するときはふんわり空気を含むように形を整えてあげるのがコツ。
久々に作ったわたしのは、ディプロマをくれた先生がみたら「ちょっと詰まりすぎ」って言われちゃうかも。
途中でティータイムを入れながら、久々におしゃべりしながら。
手を動かす時間を3時間ほどかけて、仕上がったあじさいリース。
直径15cmのリースベースなので小振りだけれど、眺めて癒されるリースが完成。
こうした手を使ったものづくりって、『今、ここ』の手元に集中できるので、わたしにとってはリフレッシュの時間とも言える。
過去の後悔も、未来への不安も手元の作業を仕上げることに集中するので、すこんと忘れられる。
今ここに集中する、という意味なら、webのデザインも表現したいものが決まっていれば同じような時間になるけれど、久々に手仕事と呼べるものをやって、「あ、やっぱりときどきは必要だ」と実感した。
都度都度、花材の仕入れがあるので半年〜1年に1度くらいのペースだけど、またやりたい。